転倒のリスクを回避して毎日湯船につかる方法(脊髄小脳変性症)

対象者

性別
年齢 60代
診断・症状 脊髄小脳変性症
平衡感覚が低下しバランス能力が不良な方です。伝い歩きは可能。

実践者

理学療法士,福祉用具専門相談員,ケアマネージャー この方は、お風呂で湯船にゆっくりつかるのを楽しみにされています。小脳失調がありバスリフトを使ってご自身で入浴されていました。
進行性の疾患のため病状の変化に伴い転倒のリスクが高まり、一人で湯船につかることが難しくなりました。
そこで私たちの出番です。私(理学療法士)と福祉用具専門相談員、ケアマネージャーとでアセスメントし知恵を出し合い入浴の環境設定を見直しました。その結果、湯船につかる入浴が可能になったので、連携のプランをご紹介します。

ハウツー

入り口からみた全体写真。
①お風呂内のオレンジの椅子はウレタンですべらないものを使用しています。
座っている時の側方動揺が大きいため、横にアームレストがあり、体をしっかり支えてくれるものを選択しています。
①脱衣所から浴室内への移動では、移動時の手すりとしてベストポジションバー(ウェーブバー付き)を脱衣所の写真の位置に設置しています。 備え付けの浴室内の手すりと合わせて使うことで、より移動時の安定感、安心感が得られます。
②浴室内の手すりを把持したまま反時計回りに方向転換し、写真の位置に設置したバスボードに腰掛けてもらいます。 ③腰掛けた状態から片足ずつ浴槽に入れます。
④浴槽内に両足を入れた後、手すりを持って起立し、そのまま反時計回りに回転し浴槽内の椅子に座ります。
浴槽内に直で座ると立ち上がりの際に下肢への負担が大きく立ち上がれなかったので、浴槽内に椅子をいれています。そうすることで、手すりをもって楽に立ち座りが容易になり、一人でも安心して入浴を楽しめるようになりました。

コツ・ポイント

病状の進行により、出来る動作はどんどん変化します。その時々の状態にあった環境設定が必要です。
お風呂は滑りやすく、事故が起きる可能性が高いので、常に状況を確認しながら、必要であれば見直す必要があります。
福祉用具はレンタルだけでなく、購入になるものもあるので、新しく環境設定する際は福祉用具専門相談員に相談するのが良いと思います。
この方のおうちは賃貸ですので、住宅改修が困難であり、様々な福祉用具を利用しました。そうすることで、入浴を安全に継続して楽しめています。

※記事内で紹介している器具・製品等は、当該器具・製品等の取扱説明書等をご覧の上、正しくお使いください。記事内で紹介している器具・製品等の使用方法を含め、記事内の方法は、あくまで体験者の実践している方法であり、当社において安全性や症状の改善・効果等を何ら保証するものではありません。実際に実践される場合には、当該対象者に対して実践可能な方法かどうかなどについて、医師等の専門家にご相談の上、かかる専門家の指導の下、実践してください。

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