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胃ろうについて気になること2☆本で知った事や病院の先生からの嬉しい言葉(気管切開)

対象者

性別
年齢 6歳
診断・症状 気管切開 胃瘻

実践者

保護者(母) まずはふたばの栄養についての振り返りから。

ハウツー

ふたばは3歳頃までは、NICUや病院で行っていた方法と同じように
イルリガートル(イリゲーター)を使って、1日4~6回、1回につき1.5~2時間くらいかけて とにかくゆっくりゆっくり、ポタポタ滴下していました。
ゆっくり滴下した方が胃への負担も少なく、逆流も防ぐことができると、指導を受けたからです。

ですが、この方法で、私もふたばも大きなストレスを抱えるようになりました。
長い時間かかる注入中、とてもじっとしていられないふたば。
だからチューブが抜けないようずっと見ておかないといけないし、
また滴下なので摂取水分量が多くオムツもれも半端無かった頃のことです。

その後、とろみ剤を使ったりいろいろと試行錯誤していましたが、
一番問題だったのが、
ポタポタ滴下だとなぜかふたばの消化が遅くて、時間をかけても消化できないことがあったこと。

胃に負担が少ないようゆっくり注入しているのに、なぜ消化がうまくいかないんだろう??

とっても不思議でしたが、その頃先輩ママに教えてもらって、
シリンジを使って短時間で注入をするようになりました。
そのおかげで、ペースト(ミキサー食)を取り入れることもできました。
するとそれが合っていたのか、消化も早くなり、ふたばも私も注入ストレスから解放されました。

それでも見えないところで逆流がひどく、結果として胃ろう(+噴門形成術:逆流防止術)をすることで今落ち着いて生活できています。

先日、図書館に行った時に、たまたまこの本を手に取りました。

『胃ろう管理のすべて』
合田文則 編著
医歯薬出版

この本には、胃ろうについてのありとあらゆることが図解つきで詳しく載っています。
元々経口摂取していた大人の方の胃ろうについてなので
小児にどれだけあてはまるのか分かりませんが…
参考になったな、と思うことを記録しておきます。
(本の内容そのままではなくちょっと表現を変えたりしている部分があります)

胃ろうからの注入方法には3種類あること。
①持続注入法(重篤な場合や、腸ろうの場合)
②間欠的注入法(1日に3~5回、1~3時間かけてゆっくり注入)
③短時間注入法(半固形栄養剤やミキサー食をシリンジで15分くらいで注入)
3種類の方法の比較表が載っていました。

さらに、液体栄養剤は、本来は細いNGチューブを通す目的で開発されたものである、ということ。

そもそも私たちは、食べ物を口で噛み砕いて半固形の塊にする。
食べると胃が拡張して消化管活動や消化吸収が起こる。

液体栄養剤は、そういった胃の動き(蠕動運動)にうまく乗らない(スベリが生じる)ため 胃が本来持っている「貯留する機能」や「排出する機能」も発揮できなくて逆流を起こしてしまうこと。

下痢やダンピング症状も起こりやすくなること。

一方、半固形栄養剤やミキサー食は、
通常の食事摂取と消化パターンが似ていて、もっとも生理的な栄養摂取法であること。
(もちろん、これらのことは、胃や消化吸収機能に問題があったり、腸ろうしている方は別です)

読んでみて、あ~~なるほど!!と思わず言ってしまいました。

だからポタポタ滴下では、ふたばはうまく消化できなかったのか!と、すごく納得。
また、注入量が多くて注入時間が短いミキサー食だと、消化がすごく早いというのも
これまでの経験で感じていて、それがなぜかもよく分かっていなかったけど、
本来の胃の動きが発揮されているからなんだ!と初めて知ることができました。

ただ、半固形栄養剤やミキサー食でも、
加水量が多くてサラサラ過ぎたり、量が少なかったり、注入時間をゆっくりにしたりすると 胃の機能が発揮できずトラブルの原因にもなるので
「充分な粘度で充分な量を、短時間で」注入することが重要だそうです。

この本に出逢った数日後、ちょうど月1回の小児外科受診日(胃ろう交換日)だったので、
現在の栄養の内容を紙に書き出し、
本で読んだことを伝えて、
・液体栄養剤(ふたばはエンシュア・H)よりもミキサー食の方が逆流症を防ぐことができるのか?
・ミキサー食は本当に短時間で(間を開けずに)注入しても大丈夫なのか?(むしろ間を開けない方が良いのか?)
と質問すると、小児外科の先生はこんな風に答えてくれました。

「ミキサー食の一番いいところはやっぱり栄養面です。
栄養剤だとどうしても摂れない栄養素が出てくる。
それに逆流もしにくいと思います。
ご家族の無理のないように、栄養剤を併用しつつ、
ミキサー食を進めていくのがいいんじゃないかなと思います」

それから、胃残についても話したのですが
「ふたばちゃんがしんどそうでない限り、
胃残が引けないならそんな気にせず、エアーだけ引いてあげて。
私たちだって、胃にどれだけ残っているかなんて、確認しないでしょう。
それと同じでいいんですよ」

「ミキサー食の量とかカロリー、注入スピードだって、私たちと同じようにアバウトでいいんですよ。
それにふたばちゃん、ちょっとふっくらしてきたし!」

と言ってくださいました。
小児外科の先生に相談してみて本当に良かった
何より「私たちと同じように考えていいよ」ということを言ってもらえたのが嬉しかったです。

そして、ミキサー食で胃ろうが詰まったりしないよう、
次回から少しずつサイズアップをしてくれるそうです。
今は14Frですが、来月16Frにアップしてもらえるそうです

外出時、また保育園で過ごしている時には、ミキサー食は難しいですが
家にいる時はどんどんやっていこうと思いました。

…と言っても、普通に作っている食事を、ハンドブレンダーでガーッとするだけなんですけどね。

それと、こちらの資料が、大変参考になりました。
冊子印刷して読んでいます。
(PDFファイルです)

『胃ろうからミキサー食注入のすすめ - 神奈川県立こども医療センター』

診察から数日後、ふと疑問に思ったのが、
食事をミキサーにかけた時の栄養素についてはどうなんだろうということ。
ミキサーにかけることで、栄養素や酵素なんかが変化するのかなー?
また勉強しないとです。

ケアチャネルより一言

最初は一般的な方法を教えてもらいますが、でもその子その子によって違いはあって、、、少しずつ知識が増えたり、いい方法を模索したり、信頼できるお医者さんに出会えたり、一つ一つ積み重ねての今があります(^^)
これからもいいペースで進めたらいいですね☆

ちいさなふたば

※記事内で紹介している方法等は、あくまで体験者の実践している方法であり、当社において安全性や症状の改善・効果等を何ら保証するものではありません。お客様ご自身においてご確認の上、対象者の症状、性質、身体状況などを踏まえ、お客様の自己判断で実践してください。

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