耳が痛くならないクールまくら☆メーカーさんの協力のもとで(低酸素脳症)

睡眠・リラクゼーション

対象者

性別
年齢 12歳
診断・症状 低酸素脳症

実践者

保護者(母) 体温調節ができない人にとって、欠かすことのできない冷却グッズ。

我が家には事故の後遺症で低酸素脳症になってしまった12歳の息子がおり、一年中クール枕を頭に敷いて過ごしています。 そのため、耳周辺に褥瘡(じょくそう)ができてしまいました。ただでさえ自分で動けず苦しい上に、頭を冷やされ耳が痛くなり褥瘡になる。

日頃、介護者が気づけていない不満もあるでしょう。少しでもそれを無くしてあげたくて色々してみるのですがなかなか難しく。

せめて眠る時ぐらいは快適に過ごさせてあげたい。それが一番の気持ちでした。

薬局などで売られているクール枕を使用し、耳だけは除圧ができるように小さなドーナツ枕を敷いてみる‥等。色々試したのですがうまくいかず、ずっと悩みの種でした。

署名を集めてみたら?という周りの方の声で動き始め、1800名の署名を集める事ができました。

それを手に、大手メーカーへ相談。

息子の為に色々と考えてくださったのですが、周りの同じ悩みを持つお子さんの為に商品化を・・・というお話は、なかなか難しいものでした。

そこで、保冷剤を製造している「トライ・カンパニー」という、業界トップスラスの実績をもつという企業を見つけ、そこへ相談させてもらう事にしました。

一度、難しいと言われた問題だったので、断られるのを覚悟していたのですが、担当さんがとても良い方で、やってみましょう!とおっしゃってくれました。そして、カバーも欲しいという事もあり、トライカンパニーさんからのご紹介で、「山本被服」という創業96年の老舗で作業服や事務服、サッカーJ3のスーツなども手掛ける縫製メーカーさんにご協力いただける事になったのです。

当初、完成するかどうかは分かりませんでしたが、この二つの企業さんの前向きなお気持ちがとても嬉しかったです。

それから2年。何度も試作、話し合いがあり、この度ついに商品が完成しました。

署名や試作の協力をしてくださった施設、友人、ドクター、理学療法士の先生、褥瘡外来の看護師さん・・・本当に色々な方々が協力してくださいました。

ハウツー

書きたいことはたくさんあるのですが、遠まわしな言い方が嫌いなので、先にこれだけはお伝えしておきます。

現在の販売価格はなんと1万5000円・・・!高い!!高すぎます。

クール枕を常時使用する人にとって、クール枕は1つじゃ足りないのです。暖かくなったら交換したいので、最低でも2個。欲を言えば4個は欲しい。4個も買ったら6万円です!!!

確かに、軟骨が見えてしまうほどの褥瘡の場合、お金には代えられません。でもやっぱり高い!!!

話し合いの中で何度も「できるだけ安価で、みなさんが気軽に購入できる額にしてもらいたい」という事は伝えてきました。

担当の方もそこは気にしてくれています。でも、需要があるかどうか分からない商品は受注生産な為、どうしても高額になってしまうのだとか。

そこで、クラウドファンディングを行い全国のこども病院に数個ずつ無料配布し、商品を知ってもらおうという活動が始まりました。

配布の病院は上になります。是非、お近くの方はご覧いただきたいと思います。

締め切りは2019年7月19日まで。

エーポートというwebサイトで行われています。

ありがたいことに、先日目標金額まで到達しました。たくさんのご支援をありがとうございます。

締め切りまでは引き続き行われています。エーポートではムービーもありますので、ムービーだけでもご覧ください。
さて、製品の紹介をさせてください。
このクール枕は、上下2層構造になっています。
※Cの形状が少し変わります。

Cは凍らせると固くなるタイプ、Bの部分は凍らせても柔らかいままのタイプになります。

カバーは、片面が中にメッシュ生地(Bの生地と同じもの)が挟まれていて、もう片面はカバーの生地(赤ちゃんのロンパースの生地)のみになっています。

その理由は、我が子もそうなのですが、真夏に外来やリハビリで外出した際、体をすぐに冷やしてあげたい時ってありますよね。

そんな時にはカバー生地のみの方でとにかく冷やしてあげる。そして、落ち着いた頃に裏面にしてほどよく冷やしてあげる。

それができる枕なのです。

ただ、肩が冷えるのが気になる・・・。そこでまた、山本被服さんが動いてくださいました。

中に入っている生地を、肩までかかるように大きくしてくださったのです。

おかげで、横向きで寝ている息子の肩は冷えず、頭だけ冷やす事ができるようになりました。

そして、Bの部分についてです。

こちらが万能でして、色々な使い方ができるので、私や周りの意見に上がった物だけご紹介していきます。
まず、生地が九つの部屋に分かれています。なので、お好みにより保冷剤を出し入れできます。

横を向いたとき、頬に圧がかかるな~と感じたらその部分を抜く事ができます。他にも、あまり首回りは冷やしたくないな~という場合は、保冷剤を抜きタオルやウレタンなどを代わりに入れても良いのです。
写真のように、座位保持やバギー等にもフィットしてくれます。

凍らせてクーリングに使用するのはもちろん、凍らせずに除圧マットとして使用するのも良いと思います。

ただ、ずり落ちます・・・。バギーやベビーカー、普通の車椅子などにも装着できるように、紐などついたタイプも考えていきたいと思っています。
娘にも協力してもらいました。

打撲やオペ後の冷却や、点滴で腕が腫れて痛いよ~なんて時にも良いかと思います。

このほかにも、きっと色々な使い道があるのだと思います。

本当に酷いお子さんだと、この生地の邪魔な部分を切り抜いてしまって除圧し、さらに下にウレタンのドーナツ枕を重ねて、より開放する事もできるのだそうです。生地がほつれたというようなお話は聞きませんでした。

また、身体の小さいお子さんの場合や、2層だと冷え過ぎてしまう場合は、Cは使用せずBのみの使用と、高さを合わせるクッションなどで快適に過ごせるかと思います。

もうとにかくこのメッシュ生地が素晴しいのです。

汗っかきな息子の耳が蒸れず、サラサラなまま過ごせるのです。湿らないから褥瘡が治りやすく繰り返しにくいのかもれませんね。

そして、この保冷剤の安心なところもご紹介させてください。

トライカンパニーさんのHPのQ&Aにもあるのですが、こちらの保冷剤・・・食べちゃっても大丈夫!!なのです。

え?ですよね。私もお話を聞いた時は驚きました。

正確に言うと、本当は食べ物ではないので食べる物ではないのですが、もし誤ってお子さんやペットが口にしてしまっても、人体や環境に無害な原料が使用されており、体内に残留する事もなくお腹を壊すこともない為、心配はないのだそうです。(簡単に言うと、プラスチック素材と水で出来ているのだそうです)

もし心配であれば、お水を飲ませてあげても・・・との事ですが、お腹を壊すほどの症状の時は、キロ単位の相当な量を口にしていると担当さんもおっしゃっていました。

時々、認知症になってしまったご家族が中身を食べてしまったという事をお聞きします。こちらの商品ですとそんな心配もしなくて良さそうですね!

他にも、不要になった中のゲルを透明容器などに出し、アロマオイルなどを垂らしておけば、芳香剤として使用できたり、植木の土の上に敷いておけば、ゲルからの水分をゆっくりと吸うことができるので、水やりの手間が少し省けるなど、素晴しい商品なのです。

「キャッチクール」という名前の保冷剤。ケーキなど買うとよく入っています。冷凍庫などに眠ったままの保冷剤がありましたら、試してみると楽しい楽しいかも知れませんね。

口にしても大丈夫な物ですので、中身を手で触って感触を楽しむのも良いかも知れません。

長くなってしまいましたが、こちら現在色々なネットニュースにあげられています。

元々は静岡のローカル番組での放送だったのですが、3箇所のネットニュースに載せてくださいました。

Yahoo!ニュース

テレしずHP

FNNPRIME

期間は1カ月だそうです。

放送された映像などもありますので、またご覧いただけたら嬉しいです。

そして、こちらの商品をバラ売りできないか。と考えています。

しばらくはセットで1万5000円での販売になると思うのですが、すでに使用している我が家の希望としては、バラで傷んだものを買い換えていきたいと感じています。きっと他にもバラ売り希望の方がいらっしゃると思います。

まだまだ始まったばかりの商品です。いつの日か薬局やホームセンターなどにも普通に並び、障害がある人も健常の人も、ペットの熱中症対策などにも、色んな方に使っていただける商品になっていったら嬉しいなと思っています。

ケアチャネルより一言

販売量が増えると値段も下げられます☆
たくさんの方の思いと努力が詰まったクールまくら・・まずは多くの方に知ってもらって、必要な方に情報が届くところからです(^^)

※記事内で紹介している器具・製品等は、当該器具・製品等の取扱説明書等をご覧の上、正しくお使いください。記事内で紹介している器具・製品等の使用方法を含め、記事内の方法は、あくまで体験者の実践している方法であり、当社において安全性等を何ら保証するものではありません。

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