『幸せの体験』を共に創造する "人生のサポーター"として☆スタイル訪問看護ステーション〜中村浩美さん〜

インタビュー

大阪市にあるスタイル訪問看護ステーション。
地域や利用者さんから大きな支持を集められ、またスタッフ皆さんの笑顔も印象的でした。
その管理者である中村浩美さんにお話を伺いました。

看護師・療法士という資格を持った“人生のサポーター”
インタビュアー:本日はお時間をいただき、ありがとうございます。フェイスブックやブログでも取り組みや想いを拝見していますが、今回は改めてお話をお聞かせいただきたいと思います。
スタイル訪問看護ステーションの、まさに「スタイル」というものがあると思うのですが、大事にされていることをお聞かせいただけますか。

中村さん:利用者さんと関わっていくと、皆さん答えや結果が全てではなく、ただ一緒にいてくれて安心とか、一緒に悩んでくれて嬉しいとか、そういうことこそ望んでおられることもあります。医療やケアの技術を届けて受け取って終わり。ではせっかくの一期一会、味気ないですよね。
スタイルのテーマは“幸せを願って”その人が健やかに過ごすのに必要なことであれば、看護やリハビリの資格を入り口に、できることを貪欲に追求していきたいと思っています。そのためにスタイルは資格を超えて“人生のサポーター”としての部分を大切にしたいと思うんです。
私たちはプロフェッショナルですので技術は提供できます。しかし、資格者が訪問するのではなく、資格を持った“ひと”が訪問する。それを大切にしていきたい。そう、思っています。

インタビュアー:それは親身に看護やリハビリを提供するということですか?

中村さん:もちろん親身になって看護やリハビリをすることも大切にしています。でも病気を看に行くのではなく、病気や障害がある人のところに、私の得意な技(看護やリハビリ)を届けに行く。病気を超えて“人生のサポーター”として伺うという気持ちを大切にします。
一方向の【サービスを与える→受ける 】関係ではなく、私たちも皆さんの人生の歴史や、病気や障害を持ちながらも未来への歩みをすすめておられるご本人やご家族の生き様から、人生の学びを受け取っている。そんな循環が訪問看護の場にはあるんです。
一人ひとりのケアを一人ひとりがクリエイティブに
インタビュアー:中村さんだけでなくスタイル訪問看護ステーション全体がそういった気持ちで訪問されているのですか?

中村さん:そうですね。パウチ交換や褥瘡処置、点滴やリハビリなど、必要とされるケアは当然やりますが、それ以外の部分は各スタッフに任せていますね。それこそ、アロマや散歩、調理。壊れた眼鏡を一緒に修理に行ったり。時にはカラオケも(笑)
その人と過ごす時間に、その人が求めることを届ける。それを、一人ひとりが看護やリハビリを通してクリエイティブに創り上げてくれている感じです。
利用者さんは与えられるだけの存在ではなく、ご自分で、魅力も能力も才能もある。生きる力もある。という支援者側の信頼が根底にあります。ただそれが、今は、困りごとや病気で発揮できなくなっているだけなんだよっ‼︎って知ってもらいたい。言葉やコミニュケーションを使って少しでもそのことに気づいてもらえれば。心や身体の元気につながっていく。それによって家族がまた笑顔を取り戻したり、関係性が変わっていったり。社会に出て行けたり。良い循環がうまれていくと思っています。
“ない”ではなく“ある”を見る視点で
インタビュアー:スタイル訪問看護ステーションは24時間緊急対応はされていません。そこにも特別な想いをお持ちだとお聞きしました。

中村さん:ないものを補うのではなくて、あるものをいかに使うかが大事だと思っています。利用者さん本人の中に力も可能性もあるし、周りに資本もたくさんあるんですよね。家族だって資本なんですよ。
24時間対応という「量」で何かを与えること、ないものをあるように変えることは確かにできるかもしれない。でも、それが果たしてご本人の本当の力を引き出しているのかと考えると、違う方法も何かあるんじゃないかと思うんです。
ご家族の力もやっぱり一緒なんです。もちろん看護師であったりヘルパーさんであったり、サービスで代われる部分はどんどん代わっていっていいと思うんです。だけど、すでにあるものに目を瞑って、際限なく誰かの手を借りてしまうと一番大事なものを見失ってしまう。家族には家族にしかできない関わりや愛情表現があるはずなんです。
ちょっとしたボタンの掛け違いを紡ぎ直したり、見えているのに気づいてないことを、「それって愛なんだよ♫知ってた?」とさりげなく気付いてもらえたら嬉しいですね。苦味やエグミさえも、人生のエッセンスになりうるし、生きるって味わい深いもの。ってことを私たちも一緒にじっくり味わっていきたいですね。
ユーモアとともに何気ない日常を味わう
インタビュアー:利用者さんとの思い出もたくさんおありだと思いますが、ひとつお聞かせいただけますか。

中村さん:癌末期のご高齢のご利用者さんだったんですが、24時間対応をしていないスタイル訪問看護ステーションをそれまでの関わりを通して最期まで選んでいただけたんです。ご家族と、限りある中で出来ることを探しながら、ご本人を支えていきました。
終末期の方を目の前にすると、どうしても、ご家族も支援者も、悲しみをこらえたり、笑いや幸せを味わうことへの後ろめたさや複雑な心境が出てくるものです。でも、このご家族との時間の中には、最期の時間まで、何気ないささやかな日常と、笑いやユーモアがありました。カラオケを持ち込んでどんちゃん騒ぎもしました。最後の40日間、日常にある“死”とその中にある“生”を、ご家族も私たちもしっかり味わいました。亡くなられてからも遺影の前で、ご家族や支援者が一堂に会し、お酒を飲みながら思い出話をして。ユーモアと愛を持ってタブーを超えていく。死は敗北でも怖いものでもなく、死によって命は未来につながるあたたかいものとなり得る。そんな、看護観や死生観を共に創った素晴らしい時間となりました。
スタイルstyle
インタビュアー:最後にケアチャネルをみておられる方に一言お願いします。

中村さん:訪問看護も事業所も選択肢は広く、いろんなスタイルがあっていいと思うんです。スタイル訪問看護ステーションには、このスタイルがある。だからこそ選んでもらえる1つの選択肢になっていると思います。利用者さんも支援者も。病気や障害があろうとなかろうと、誰もが持ち味を発揮できる世の中になればいいと思いますね。
“人生の目的は幸せの体験”
今ここに“ある”幸せに気づいてもらい、しっかり味わって、死ぬまで生ききってもらう‼︎『自分だけのスタイル』で生きることを、スタイルStyleでサポートしていきたいですね。

インタビュアー:本日はどうもありがとうございました。

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事業所情報

事業所名 スタイル訪問看護ステーション
住所 〒546-0033 大阪市東住吉区南田辺1-9-23高崎ビル3階
電話番号 06439955160643995516
FAX 06-4399-5517
サービス地域 大阪市(東住吉区、平野区、阿倍野区)

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