誰でも認知症の"人の心"を伝えられる☆きらめき介護塾〜渡辺哲弘代表②〜

インタビュー

第一弾はこちらから
誰でも認知症の"人の心"を伝えられる☆きらめき介護塾〜渡辺哲弘代表①〜
ストーリーがある講演を
インタビュアー:台本を作って講演されていたというのは、今のきらめき介護塾の基礎のように思います。

渡辺先生:そうですね。おかげさまで講演依頼も増えて、日本中から依頼をいただけるようになりました。反響が大きくになるにつれ「こういった話が求められているんだなぁ」と実感したんですね。介護職員の認知症の話は、より一般の方にはわかりやすくて伝わりやすいんじゃないかと思ったわけです。そして介護職の方は日本中にたくさんいらっしゃるんですよね。その中からぼくのような人が増えれば、もっと認知症の理解が進んでいくのでは…と考えた時に、10年以上前から書いている台本が手元にあることに気付きました。台本ならば、話が苦手な方でも伝えられるんじゃないか、ぼくのように、と。
これがきらめき介護塾のきっかけですね。

インタビュアー:うまく伝えることができる台本があれば、誰でも講師になれるってことでしょうか?

渡辺先生:絵本ってお母さんになったばかりの人でも読めますよね。子どもたちに読み聞かせて楽しませることができるんです。元になるものがしっかりさえしていれば、誰もが聞いてくれる話ができるんです。ただ、絵本も棒読みじゃなくて、心を込めて読んだほうが子どもたちも引き込まれるように、台本も抑揚のつけ方などの読み方のコツを学んで実践してもらいたいですね。

インタビュアー:台本を作るときに心がけていることは何でしょうか?

渡辺先生:病気を理解しつつ、人を理解するということが介護職には必要だと考えています。お医者さんは病気をみますが、介護職は病気と人をみなければいけないんです。まずはそれを前提に台本を考えています。
あとは小学校1年生への授業案の作り方に似ているかもしれません。

インタビュアー:小学校と言いますと、渡辺先生は教育学部出身でいらっしゃいます。やはりその経験が活かされたのでしょうか?

渡辺先生:そうですね。小学1年生には何も知らないことを教えないといけない。でも40分の授業、じっと話を聞いてもらうのって大変じゃないですか。どうにか興味を持ってもらわないと聞いてくれない。
ではどうするか。遊びを織り交ぜた授業を組み立てることが必要になってくる。その遊びって何かと言えば、ストーリーを持たせることなんですね。

インタビュアー:ストーリー。惹きつけるために必要な要素ですね。

渡辺先生:1時間半の講義って長いですよね。映画一本観れちゃいます。そこには筋書きが必要で「次は?」「それでそれで?」「どうなるの?」とドラマのようなわくわくする講義なら楽しんで聞いてもらえます。何枚もあるスライドだとしても、どのスライドにもつながりがあるようにストーリーを持たせれば、聞いている方の興味も持続するんです。
「1時間半あっという間でした」と言っていただけるのが嬉しいですね。
現場のある介護職員さんが地域を創るために
インタビュアー:トレーナー養成講座では、具体的にどのようなことをお教えいただけるのでしょうか?

渡辺先生:認知症の講演をするためのスライドや台本といったコンテンツを提供し、その話し方のコツであったり、ご自分の実体験の盛り込み方であったりをお教えしています。そしてトレーナーとして認定された方はコンテンツを持ち帰ってもらって、実際にご自分の地域や事業所で講演して、より多くの方に認知症の理解を深める活動をしていただいています。

インタビュアー:講座を受けられた方の感想はいかがでしょうか?

渡辺先生:「自ら講義をすることで認知症に対する自分の理解が深まった」という声が多いですね。やはりアウトプットすることで自分の中の知識がつながりますし、よりわかりやすく伝えるためには自分の理解が必要になるからだと思います。
介護に携わる方は少なからず「伝えたい」という想いを持ってられるのですが、知識を得ることと人に伝えることをつなげるのは難しいものなんですね。

インタビュアー:なるほど。セミナーを受けられてトレーナーとなられた方が実際それぞれの地域で講演されるわけですが、地域の反響を感じられているのでしょうか?

渡辺先生:たとえば私がこの大阪の鶴見区で講演することはあまり意味がないと思っています。この鶴見で働いている介護職員さんがお話ししてこそ意義があるんです。地域の方が困りごとがあった時に「そう言えばあの時の講演の人に聞いてみよう」となっても、私に電話するよりも地域の事業所の方に相談に行くほうが断然いいですよね。地域のコミュニティもできるし、事業所のアピールもできるし、地域住民の方もすぐ相談できるところが近くにある。そういったことを実感していただいていますね。

インタビュアー:地域のあるべき姿のように思います。

渡辺先生:そうだと思います。ぼくの仕事は台本を作って、トレーナーさんに渡して、それを読めるように教えるまでですが、トレーナーさんはそこからが始まりなんですね。現場がある職員さんが積極的に地域に出るためのツールとして使っていただければと思います。

インタビュアー:事業所、職員、サービスが地域に根差すとはどういうことか、を改めて考えさせられました。
今日はほんとにありがとうございました。

事業所情報

事業所名 株式会社きらめき介護塾
主な活動地域 全国
電話番号 093-541-8656093-541-8656
メールアドレス kaigo@kirameki3.com
ホームページ http://kirameki3.com/

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