小児療育を取り巻く環境(前編)☆かなえるリハビリ訪問看護ステーション〜伊藤直子先生③〜

インタビュー

大阪市西区に本社をかまえるかなえるリハビリ訪問看護ステーション。
作業療法士として30年以上地域を支えてこられた伊藤直子先生。
今回は障がい児者を取り巻く状況や歴史、また大阪の独自性についてもお聞きしました。
専門職が率先して情報共有を
インタビュアー:今回は主に小児療育を取り巻く環境についてお伺いしたいと思っています。よろしくお願いします。

伊藤先生:よろしくお願いします。

インタビュアー:いきなりですが、重心のお子さんを取り巻く状況を伊藤さんは30年以上みてこられたわけですが、昔と今では変わってきているのでしょうか?

伊藤先生:そうですね。まず一般的に言えることですが、家族のあり方、ライフスタイルが変わってきましたよね。共働きの家庭が増えて保育園や託児所が果たす役割の重要性が増しました。
これは障がい児者を取り巻く環境でも当然同じはずなのですが、やっぱり制度も含めて社会の理解は十分ではないかなと思っています。

インタビュアー:それは実感として感じますね。療育園や支援学校でも母子通園を求められる地域もまだまだ多いです。

伊藤先生:確かに地域差はありますし、さらに言えば知的障がい児と肢体不自由児でも差がありますよね。知的障がいのお子さんと肢体不自由のお子さんを持つ、あるお母さんが「どうしてこんなに違うのでしょう」と言っておられました。
インタビュアー:何が一番違ったのでしょうか?

伊藤先生:知的障がい児はほとんど母子分離の預かりが基本で、逆に肢体不自由児は母子通園。でも逆に医療的ケアは知的障がい児にはまずありませんし、療法士によるリハビリもありませんでした。リハビリに関してはドクターの先生の指示は整形外科の先生から出ることが多かったです。

インタビュアー:そのあたりは少しずつ変わってきているのでしょうか?

伊藤先生:そうですね。重複重度障がいのお子さんが増えてきたのもあって、医療の中でも境目が埋まってきたと思います。小児科の先生がみてくれるようになり、包括的に全体をみる時代になってはきていますね。

インタビュアー:社会環境としては、徐々に変わりつつあると。当事者であられるご家族を取り巻く状況はどうでしょうか?

伊藤先生:情報源が少なくて、どうしていいかわからないというのが一番大きいですよね。お母さん同士の情報共有の場が、あるところにはあるんですけど、地域差が相当大きくて、社会資源にムラがあるんです。
そうしたところでは先輩ママさんが培ってきたノウハウや情報がまだまだうまく伝わっていない。

インタビュアー:解決する方法はあるのでしょうか?

伊藤先生:もちろん、一朝一夕でできることではないんですけど、専門職が情報共有することがまずは必要ですよね。希少疾患の方の場合は特に。

後編へつづく・・・
小児療育を取り巻く環境(後編)☆かなえるリハビリ訪問看護ステーション〜伊藤直子先生④〜

事業所情報

事業所名 かなえるリハビリ訪問看護ステーション
住所 〒550-0015 大阪市西区南堀江1-16-15 名城ビル4階D号室
電話番号 06-6531-350006-6531-3500
FAX 06-6531-3510
サービス地域 大阪市内全域・大阪府下全域

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